iPhoneなどスマホは今や「ベゼル」と呼ばれる枠が少ない、あるいはほとんどないタイプが主流となっています。これは同じ本体サイズでも画面が大きくなるのが特徴です。
しかしベゼルが狭いどのスマホも、上部に「ノッチ」と呼ばれる切り欠き部分があります。ここにはフロントカメラがあるのでどうしても出っぱりがあるのですが、気になりますよね。ところが、ベトナム製のスマホにはこのノッチがないものがあります。
VinSmartというメーカーが開発した「Vsmart Aris Pro」というスマホには、ノッチがありません。もちろん、フロントカメラはしっかりとあります。これはどういうことかというと、フロントカメラをディスプレイの下に埋め込んでいるのです。カメラアプリを起動すると、ディスプレイの下のカメラが作動する仕組みになっています。
まだベトナム以外での販売予定はありませんが、別のスマホはアメリカに進出する予定なので、もしかしたらアメリカ市場で手に入るかもしれません。
スマホカメラは人間の目に近くなる?「液体レンズ」が実用化される見通しに
スマートフォンのカメラ性能は細かくバージョンアップし、もうこれ以上は進化のしようがないのではと思わせる領域に達しています。しかし、そのカメラの構造を根本から変える新しいテクノロジーにより、さらなる進化を遂げようとしています。
ファーウェイは2021年のフラッグシップモデルとなるスマホに、「リキッドレンズ」を搭載する見通しとなっています。
リキッドレンズはこれまでの光学レンズとは異なり、電圧によって形状を変える液体を使用します。これが何を意味するのかというと、人間の目に匹敵するフォーカス速度と手ブレ補正を実現するということです。
2020年でもっとも優れたカメラ性能を誇るスマホのフォーカス速度は約350ミリ秒(およそ0.35秒)となっています。一方でリキッドレンズはわずか数ミリ秒でピントを合わせることが可能となります。
これだけのスピードがあれば、決定的瞬間の写真もしっかりとピントを合わせて撮影できるかもしれません。
スマホの画面が割れても自己修復する?モトローラ社が取得した特許とは
最新のiPhone12シリーズのディスプレイはセラミックシールドを採用することで、強度をさらに増しています。しかし絶対に割れないわけではありません。スマホを落としてヒビが入った画面を見るのは悲しくもありますね。
もし割れてしまったディスプレイが自己修復するとしたら、どうでしょう。割れた画面が自己修復する特許を、モトローラ社が取得しました。
これは画面の素材を記憶形状ポリマーにすることで、熱の力を利用してヒビを自己修復するというものです。ただし実用化されるのは、まだまだ先になるとみられています。