2020年秋、Appleがあらたなサービスを開始します。すでに提供している4つのサービスをバンドルさせた「Apple One」です。
このApple Oneとはどのようなサービスなのか、そしてその魅力は何かを説明します。
Apple Oneとはどんなサービス?
「Apple One」はAppleが2020年9月15日(日本時間9月16日午前2時)の新商品イベントにおいて発表した、あらたなサービスです。
Apple Oneはサブスクリプション型サービス
Apple OneはAppleが提供している4つのサービスを、1つのシンプルなサブスクリプションに集めたものです。4つのサービスとは以下のものになります。
・Apple Music(月額980円)
7000万以上の曲をストリーミングで聴き放題(端末にダウンロードも可能)
・Apple TV+(月額600円)
Appleによる「オリジナル」の番組や映画が見放題
(Apple製デバイスやAirPlay対応テレビで視聴できる)
・Apple Arcade(月額600円)
100以上のゲームがプレイできる
(SEGAやCAPCOM、KONAMIなどが完全新作を提供)
・iCloud(50GBで月額130円)
写真やファイルをクラウドにバックアップ保存できる
Apple Oneの気になる料金は?
Apple Oneには個人向けとファミリー向けの2つの料金プランが用意されています。
- 個人向け:月額1100円
- ファミリー向け:月額1850円(は最大6人まで使える)
iCloudに関しては個人向けが50GBプラン(月額130円)でファミリー向けが200GBプラン(月額400円)となります。
Apple Oneは4つのサービスに対応しているデバイスであれば、Apple製品ではなくてもスマートテレビやAndroid端末でも利用できます。
Apple Oneの魅力
このAppleのあらたなサービスであるApple Oneにはどんな魅力があるのかを説明します。
Apple Oneは料金がお得
Apple Oneは4つのサービスを個々に利用するよりも、料金が安くなります。個人向けは1210円、ファミリー向けは1230円お得になっています。
最初の1カ月は無料
Apple Oneで利用できる4つのサービスのうち、サブスクリプションに登録していないサービスは、1カ月間無料で利用できます。
1カ月が経過すれば自動的に継続利用となりますが、その前にキャンセルするのも自由です。Apple MusicやApple TV+などをまだ利用していない人にはお得なキャンペーンと言えるでしょう。
Apple Oneで気になる3つのこと
一方、Apple Oneで気になることもあります。ここでは3つをピックアップして説明します。
Apple Arcadeの気になること
Apple Arcadeは「完全新作」が多いため、ファン層の呼び込みにはつながりにくい点が指摘されています。
あくまでも、これまでゲームをしたことがない人に興味を持ってもらう、というスタンスが感じられるサービスです。そのためゲームを楽しめるかどうかは人によって違うでしょう。
ただし、ここからヒット作が生まれるかもしれない「期待感」はあります。
iCloudの気になること
用意されたプランにおけるiCloudの容量は決して多いとは言えません。別途に容量を増やすことはできますが、Apple Oneとしてのメリットは薄いように感じられます。
たとえば個人なら200GB、ファミリーなら2TBくらいの容量で料金を割引くプランを用意してもよかったのではと思われます。
利用するサービスでメリットを享受できるかが決まる
iCloud以外の3つのサービスのうち、少なくとも2つを利用している人にとってはApple Oneで料金面のメリットを享受できます。しかし、どれか1つしか使わないのであれば、魅力あるサービスとは言えません。
そしてApple Music以外のサービスはまだ充実しているとは言えないので、これからどの程度サービスが拡充するのかが気になるところです。
ただし、逆に言えばすでにApple MusicとiCloudを使っている人であれば、料金面では加入しても損はしないと言えるでしょう。