カジノにも人工知能がさまざまな面で活用されるようになっています。特にオンラインカジノで蓄積されるユーザーの行動データが、より良いサービス提供や不正行為の発見に役立てられると考えられています。さらに、ギャンブル依存症の予防にも人工知能の活用が期待できます。
人工知能はユーザーの分析に役立てられる
カジノにとって、人工知能(AI)は運営を最適化するために役立つと考えられています。具体的にはユーザーであるプレイヤーの行動分析に役立つと言われます。
- ユーザーはどんなギャンブルを好むか
- どのくらいのお金を費やすのか
- どのような決済方法を好むのか
これらのデータを集めることで、オンラインカジノのサービス向上につなげることが可能となります。特に注目されているのは、ユーザーの嗜好を分析することで好まれるカジノゲームやプロモーションを提示できることです。
ユーザーが飽きることがないようサービス内容をカスタマイズすることで、より長く利用してもらえると考えられています。
ユーザーの不正行為をチェックできる
オンラインカジノはランドカジノよりもユーザーによる不正行為が起きやすいものです。たとえばクレジットカードの不正使用や、カウンティングの使用などがあります。
クレジットカードの不正使用はユーザーの損失につながります。そこでオンカジ側が対処することにより、ユーザーの満足度が高まります。具体的にはクレジットカードの使用履歴を分析することで、不正使用の可能性を検出しカード会社に連絡できます。
あるいはプレイヤーの不正行為は、セキュリティ映像やカードそのものを使って分析することが可能です。しかも複数のユーザーによる不正行為も、その関連性をチェックすることで検出できると考えられています。
『人工知能』対『人工知能』
オンラインカジノにとっては人工知能は味方である反面、敵にもなりえます。オンカジでは確率プログラムを使用したいり、さらには人工知能を使ったAIボットでカジノゲームに勝利するというケースが見られているからです。
オンカジがこのような行為に対処するためにも、人工知能による不正防止システムが開発されています。ユーザーの行動をリアルタイムに分析し、疑わしいアクションが検出されればオペレーターに報告するというわけです。
人工知能はプレイヤーの依存症予防に役立つ
オンラインカジノでもランドカジノでも、人工知能はギャンブル依存症の予防に役立つと考えられます。
ユーザーの行動を分析することで、依存症の疑いがある場合には警告を発することができるからです。それでもプレイを続けるようであれば、アカウントを一時的に閉鎖するなどの対策も立てられるでしょう。
ランドカジノであれば、依存症のプレイヤーは顔認証により入店できないようにすることが可能となります。
まとめ
カジノでは人工知能を活用することで、ユーザーにより魅力的なサービス提供ができるようになると考えられています。さらに不正行為の検出や依存症予防など、これまでは難しいとされてきたことにも役立てられます。