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オリーブオイルの品質管理にブロックチェーンが役立つ!消費者が安心できるその仕組みを解説

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オリーブオイルの品質管理にブロックチェーンが役立つ!消費者が安心できるその仕組みを解説

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オリーブオイルの品質がブロックチェーンの技術によって管理されるようになるのをご存知でしょうか。これまでは消費者に見えなかったオリーブオイルの国際基準による品質が、QRコードにスマホをかざすだけで確認できるようになりそうです。

今回はこのオリーブオイルの品質管理と、ブロックチェーン技術がどのように使われているのかを説明します。

オリーブオイル生産者たちが参加するIBMフードトラストの品質保証とは

オリーブオイルは世界基準でその品質がこまかく定められています。しかし店頭に並ぶ商品が本当にその基準を満たしているのか、これからはQRコードで確認できるようになります。

米IBMが運営するIBMフードトラスト(IBMFoodTrust)は、ブロックチェーン技術を使って食品の品質管理ができるサービスを提供しています。これは生産から物流におけるさまざまな記録をIBMのクラウド上に残し、その内容を消費者が確認できるというものです。

IBMフードトラストを利用することで、次のようなメリットが生まれます。

  • 関係者が情報共有することでコスト削減につながる
  • 消費者は品質基準を満たすことなどを確認できる

小規模生産者にとっても、在庫や運搬などのコストを抑えることで効率的に管理できるようになります。

このIBMフードトラストが提供するサービスを利用して、オリーブオイルの品質を生産から物流にいたるまでこまかく管理されるようになるのです。

 

オリーブオイルはQRコードで品質確認ができる時代に

お店にはさまざまなオリーブオイルが販売されていますが、これからは品質保証されているものを購入できるようになりそうです。

実は少ない本物のオリーブオイル

日本でも多くのオリーブオイルが販売されていますが、実は本物は少ないことをご存知でしょうか。『エクストラバージンオリーブオイル』だと思って買っているものは、ほとんどが本物ではありません。

正確には、「エクストラバージンオリーブオイル風」ということになります。これは別に違法ではありませんし、もちろんJAS(日本農林規格)の基準に沿っているので品質に問題はありません。世界基準で定められた品質ではないということです。

オリーブオイルはスペインの国際オリーブ協議会(IOC)により9種類に分類され、その世界基準を明確に定められています。

オリーブオイルはQRコードで品質確認ができるように

2020年11月11日、Conde de Benalu(スペインのオリーブオイル生産業者)とRolar de Cuyo(アルゼンチンのオリーブオイルサプライヤー)がIBMフードトラストに参加したことを発表しました。

これによりIBMフードトラストが管理するオリーブオイルには、ボトルのラベルにQRコードが付くことになります。

このQRコードを消費者が読み取ると、どの農園で収穫されたのか、さらにそこからどのような流通を経て販売されているのかが確認できるようになります。さらにその過程における品質保証の記録も残ります。

この記録はブロックチェーン技術によって保護されているので、改ざんすることはできません。また記録をリアルタイムで確認できるのは、卸売業者や小売業者など一部のメンバーに限定されます。

 

まとめ

オリーブオイル以外にもベリーやサーモン、柑橘類などでブロックチェーンによる情報確認が活用されています。今までは目に見えなかった食品の品質が、ブロックチェーン技術によって可視化されるようになるでしょう。

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