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記憶力を高める定額制デバイス!実現したら何に利用する?

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記憶力を高める定額制デバイス!実現したら何に利用する?

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額(ひたい)にデバイスを装着するだけで記憶力が高まるサブスクリプションサービスがあったら、利用したいと思いますか。実はこの近未来的なサービスが、近いうちに開始されることになります。

今回は「Humm」という企業が開発した、記憶力を高めるサブスクリプションサービスについてご紹介します。どのように利用するか、どんな効果があるのかを解説します。

 

記憶力を高めるデバイスとは?

Hummというスタートアップ企業が開発した記憶力を高めるデバイスはどのようなものなのかを説明します。

前頭前皮質に刺激を与えて能力アップ

米Humm社は生涯学習の支援を行なっているスタートアップ企業です。BlueYard Capital社やCRCM Ventures社の投資を受けて、記憶力を増強するデバイスを開発しました。

その仕組みは、神経刺激パッチを額に装着することで前頭前皮質が電気刺激を受け、集中力を高めることで記憶力を一時的に向上させるものとなっています。

詳しくは、経頭蓋交流電流刺激(tACS)というものを行うことによって、記憶に関わる脳波の一種(θ波)を高める仕組みです。その結果、情報の流れを回復させて記憶力を高める効果を生み出します。

 

記憶力向上デバイスの具体的な使い方

この記憶力を向上させるデバイスは、15分間装着することで脳のワーキングメモリを向上させることになります。

18歳から56歳の被験者で実験を行ったところ、次のような結果が出ています。まず3分間だけ装置しても、ワーキングメモリは最大20%向上することがわかりました。そして15分間装置していれば、その効果は45分から1時間は持続するというデータも出ています。

このデバイスはサブスクリプションサービスという形で提供されます。月額料金は60ドル、当初は試用版プログラムが4カ月ほど実施され、サービス開始は2022年初頭になるようです。額に装着するパッチ型デバイスは新品が定期的に送られてきます。

いずれは脳に直接レーザーを照射するようになり、パッチは不要になるとしています。

 

人体に影響は無いのか

心配なのが電流刺激を与えることで、人体に影響はないのかということです。その点は脳内に流れる電流のわずか数千分の1の強さで十分に効果を発揮するとのことで、問題はないそうです。むしろ15分間、電話で話をするほうが多くの電流が脳内に流れるとか。

脳に無理をかけることはありませんが、脳の健康維持を目的とする以外は使用を控えたほうがよいとされています。

 

記憶力向上デバイスの使用で期待できること

このデバイスを使うことで、記憶力の向上以外にどんな効果が期待できるのでしょうか。

基本的には認知機能の改善に役立つとされています。そのため、一時的に能力を向上させて勉強や仕事に使うということは想定していないようです。

ただし米Humm社の公式サイトでは、仕事や個人的な興味などで新しいことを学ぶことに役立つとしています。あるいは意思決定を改善したり、マルチタスクでのパフォーマンスを向上させたりするとしています。

こうしてみると、日常生活や仕事にも活用できるようにも思えます。

 

まとめ

米Humm社が開発したデバイスは脳機能を向上させる驚異的な効果を発揮する商品です。サブスクリプションサービスの開始はまだ先ですが、どのように活用されるのかが気になります。

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