5月13日、ガジェット好きには気になるニュースが流れました。家電に新しい風を吹き込んだバルミューダが、携帯端末事業に参入するというのです。
家電メーカーとして高い人気を誇るバルミューダがどのようなスマホを販売するのか、気になるその内容についてご紹介します。
バルミューダのスマートフォン発売は2021年11月以降
バルミューダの発表で分かったことは以下のようなものです。
- スマートフォンを2021年11月以降に販売予定
- 国内通信事業者はソフトバンクのみ
- SIMフリーモデルの販売も計画している
- 京セラを製造パートナーとする
バルミューダは家電メーカーであり、もちろんスマートフォンを開発したことはありません。そこで選んだパートナーが京セラというのも面白いところです。
バルミューダ同様に京セラはスマホ事業においては独自路線を貫き、高耐久性という分野で国内シェアを確保しています。
バルミューダ製品の魅力は「あたらしい体験」
ここでバルミューダをあまりご存知ない方のために、その魅力などをご紹介します。
バルミューダが目指すのは「これまでなかった価値を持つ家電」
バルミューダは2003年に設立された家電メーカーです。これまで発売した家電は以下のようなものです。
- 扇風機
- オーブンレンジ
- ワイヤレススピーカー
- 空気清浄機
- 掃除機
- トースター
これだけを見ると何の変哲もない家電のように思われます。しかしそのいずれも、高い人気を誇っています。また価格も決して安いものではありません。
たとえば2015年に発売されたトースター『BALMUDA The Toaster(バルミューダ・ザ・トースター)』は定価が2万5千円と高額です。それにもかかわらず、10万台以上を売り上げています。
その人気の理由は、「パンを最高の状態で焼き上げる」ことにあると言われます。これがバルミューダ製品の魅力を集約していると言っても過言ではないでしょう。
バルミューダ家電の多くがデザイン賞を受賞
バルミューダといえばデザイン賞の高さが評価されていることで有名です。過去に受賞したデザイン賞をご紹介しましょう。
Red Dot デザイン・アワード
- ドイツで主催される世界最大級のデザイン賞
- 革新性や機能性など9つの審査基準で選定される
- 2012年から2017年まで、GreenFan2からBALMUDA The Gohanまでの6製品が受賞
iFデザイン・アワード
- ドイツ主催の半世紀以上の歴史をもつ権威あるデザイン賞
- 工業デザインを対象に評価
- 2013年から2020年まで、GreenFan2からBALMUDA The Pureまでの8製品が受賞
グッドデザイン賞
- 公益財団法人日本デザイン振興会が毎年開催するデザイン賞
- 2005年から2020年まで、HighwireからBALMUDA The Speakerまでの17製品が受賞
バルミューダスマホの内容は
デザイン性や満足度の高い体験が得られる機能性で評価されるバルミューダは、いったいどのようなスマートフォンを作るのでしょうか。詳しい内容は明らかにされていませんが、何を目指すのかは推測できます。
目指すのはスマホ市場のシェアナンバー1ではない
バルミューダは決してスマホの販売数を追求するわけではないことは、これまでの家電製品を見てもわかります。どちらかといえばニッチな市場をターゲットにしているからです。
今のスマホが目指すのはカメラ機能や美しい画面など、どのメーカーも同じものに向いているように思われます。いわゆるスマホの「ハード面」の向上です。それをどのように使うのかは、ユーザーに委ねられます。
しかしバルミューダが目指すのは「新しい体験が得られる」スマホです。つまりスマホを使ってこんな生活が実現しますよ、という「ソフト面」を重視しているということです。
差別化の鍵となるのは「アプリ」
デザイン性の高さで人気を誇るバルミューダですが、実はスマホでの差別化の鍵となるのは「アプリ」となるようです。バルミューダは独自のアプリを開発すると発表しています、
数多くのアプリをインストールしている人も、普段利用しているのはごくわずかというケースは少なくないと思います。
そこで、普段使いのアプリに独創的なアイデアを盛り込むことで、体験価値を高めることができるとバルミューダでは考えているようです。
まとめ
これまで家電にあらたな価値を生み出してきたバルミューダがどのようなスマートフォンを開発するのか、非常に楽しみです。決して万人に受けるものではないかもしれませんが、あらたな生活スタイルにもつながる可能性に期待が膨らみます。